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キラリと光る関川村民(丹内優子さん)

 「村で頑張っていて輝いている人」を紹介していきます。

まずは、関川村の一番山形県寄りにある金丸集落に住んでいる丹内優子さんです。「猫ちぐら工房」という名前で道の駅で売っているお菓子を作ったり、猫ちぐらの会の会員で実際に猫ちぐらを編んだりと多才な女性です。学校の家庭科の先生だった丹内さんですが、退職後にいろいろなことに挑戦したくて、在職中からホームヘルパーの資格を取ったりと新しいことへのチャレンジ精神にあふれている方です。

1.お菓子を販売することになったきっかけは?


 お菓子を作るのはもともと好きでしたが、簡単に作れるお菓子というより、作るのが難しいものを作るのが好きです。例えばマカロンというお菓子は気温や水分量といった微妙な加減で美味しくも出来たりするので、うまくできた時の喜びが大きいです。
 在職中に、退職後を考えてホームヘルパーの資格を取る中で、利用者宅へ同行しお料理を頼まれたことがきっかけで学校を退職後1年目には学校に通って調理士免許をとって、2年目からは村の特産物の「猫ちぐら」も作り始めました。
 とにかくいろんなことにチャレンジする中で、ちょうど村が作った6次化加工センター「雲母里(きらり)」の運営が始まったので、そこで作ったお菓子を「えちごせきかわ猫ちぐら工房」として道の駅や渡邉邸で販売することにしました。

【クッキーのセット】

2.どういうところを工夫していますか?


 もともと漢方薬など「からだにいいもの」に興味がありました。
 お菓子作りで工夫しているところは体に取り入れるといいものを使っていることです。もう一つは、地元で採れた材料をできるだけ使っているというところです。
 たとえば「お米マフィン」は地元のお米を使い、黒糖、黒豆を入れて、小麦粉や乳製品、卵にアレルギーがある人でも安心して食べれるようにしています。地元で採れる胡桃や桑の葉やヨモギなどの山野草を使った、他ではあまり使っているのを見かけない自然のものをお菓子に取り入れています。

【道の駅のちぐら館で販売】

3.関川村のいいところは?

 自然が豊かなところが関川村の一番の魅力だと思います。住んでいる金丸集落は山菜などの山の恵みがとにかくいっぱいで、お菓子の材料も現地で調達しています。

4.関川村で不便に感じるところは?


 それは交通の便が悪いところで、車を運転できないととても不便です。雪もたくさん降って大変ですが、関川村は集落内に消雪パイプが通っていますし、金丸集落は除雪がしっかりしている国道113号が集落のすぐそばを通っているので、車での移動にそれほど雪の大変さは感じません。

【空から見た金丸集落】

5.これからの活動について

 新しいことにチャレンジするのが好きで、今チャレンジしたいのは阿賀野市などで作られている「ほうきび」というキビの栽培、ほうき作りです。
昔ながらのほうきで、丈夫で使いやすく評価の高いものなので、今年からチャレンジする予定です。また、前から作っている体にいい黒にんにく作りもお菓子作りとあわせて続けていきたいです。
 ものを作って販売すると、買ってもらえてうれしいですし、売れなければどうすれば買ってもらえるかを考えて工夫する励みになります。

【黒糖黒豆お米マフィン】

6.関川村がこれからどうなってほしいですか?

 金丸集落もどんどん人が減ってきています。関川村に求めることは、移住者が増えたり、子供を産んで安心して育てられる、子育てしやすい環境を作ってもらいたいということです。
行政の方も、先進的なことを調べたり、他の市町村がやっているものを見て聞いて学んで取り入れてもらいたいです。

【関川村6次化加工センター雲母里】