地域行事・地域活動について
関川村は、昭和29年、昭和の大合併で当時の「関谷村」と「女川村」が合併して誕生しました。
関川村中心部の下関、上関のほか全部で54の集落が存在し、下関、上関、四ケ字、霧出、七ケ谷、九ケ谷、湯沢、川北、女川の9つのコミュニティに分かれています。
関川村では、集落・コミュニティ単位で参加する行事や活動があります。今回は、代表的な関川村の地域行事・地域活動を紹介したいと思います。
1.地域行事
まずは、大したもん蛇まつりです(令和3年度中止)。大したもん蛇とは、54集落ごとに竹とわらで製作した54の胴体を大蛇のようにつなぎ合わせたものです。毎年8月最終日曜日には、各集落の住民や国際ボランティア学生協会(IVUSA)学生などが、大したもん蛇を担いで、村中を練り歩きます。
11月には、各コミュニティ対抗の駅伝大会(令和3年は延期)が行われます。各コミュニティでは大会の1~2か月前から練習を始めています。仕事が終わった後にランナーたちが集まり、車の照明に照らされながら、大会に向けて好タイムを狙っています。大会当日は、沿道から集落の住民が選手に向けて大きな声援を送り、地域一帯で盛り上がる行事となります。
また、各コミュニティでは、高齢者に日ごろの敬意を込めて、敬老会を行っています。参集されたコミュニティの高齢者は、おいしいものを食べたり催し物の鑑賞をしたりなどの楽しいひとときを過ごします。現在は参集しての会は難しい状況ですが、敬意を込めて記念品のプレゼントを贈っています。
2.地域活動
地域活動としては、消防団の活動があります。村では4つの分団に分かれていて、コミュニティごとに編成された方面隊があります。火災、災害などに備え、団員は仕事の傍ら休日や仕事終わりに、消火栓の点検やポンプ操法訓練、水防訓練などの活動を行っています。
各集落では田植え前の4月に、地域住民共同で、農業用水路や排水路に溜まった落ち葉や土砂を清掃する作業(江浚い)を行います。朝、各世帯から1人ずつがスコップを持って集合し、代表者の指示のもと、各自作業にとりかかり、2時間~半日ほど用水路の清掃活動を行います。
3.最後に
ここでは紹介しきれませんでしたが、各コミュニティで行っている独自の行事もあります。コミュニティの住民同士のを親睦を深めることを目的に、各家庭で収穫した野菜などを持ち寄り、作った料理で会食を楽しむ「住民集いの会」や、廃校となった小学校で行う集落対抗郷民運動会などの行事を行っているコミュニティもあります。
地域の特色を生かした行事や活動に参加することは、普段聞くことができない話や集落の新たな一面を知ることができるとても貴重な機会になります。