地域おこし協力隊として関川村の文化に携わる!(①は募集終了しました。)
1.関川村ってどんなところ?
せきかわ里山暮らし(関川村公式note)の紹介ページをご覧ください。
関川村の暮らしを発信します!|せきかわ里山暮らし(関川村公式note)
2.ひとことで言うとこんな仕事?
① 国指定重要文化財渡邉邸の活性化
② 木羽葺きの伝承
①②それぞれ1名を募集します。
男女問いません。ご夫婦の応募でも構いません。
※①については採用が決定しました。引き続き②を募集しています。
参考として①の募集内容についても引き続き掲載しています。
3.協力隊を募集する背景は?
関川村は日本海側と内陸を結ぶ交通の要衝にあり、先史時代より荒川沿いに道ができて発達してきました。今から約500年前、米沢の戦国大名、伊達種宗が羽越国境の大里峠を開き、そこにつながる道が次々と整備され、十三峠ができました。
新発田または村上の城下町を起点にこの十三峠を越え米沢城下町に至る街道は米沢街道と呼ばれ、その宿駅として、また荒川舟運の拠点として盛えたのが関川村の下関・上関です。その中心地には国指定重要文化財「渡邉邸」と「佐藤邸」、県指定文化財「津野邸」、村指定重要文化財「東桂苑」と四つの豪壮な建物が並び、江戸~明治期の街道の風情を今に伝えるこの街並みは平成19年「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれました。
渡邉邸は廻船業、酒造業や新田開発で財を築いた豪商・豪農の館で、いまだ江戸時代のたたずまいを鮮明に残しています。
現在の渡邉邸は度重なる火災のあと、文化14年(1817)に再建され、周囲に堀と塀を巡らせた3,000坪の広大な敷地に、500坪の撞木造りの母屋、6棟の土蔵、庭園が配置されています。
昭和29年(1954)に母屋、金蔵、米蔵、味噌蔵の3蔵が、昭和53年(1978)に宝蔵、新土蔵、裏土蔵、塀3棟と慶応3年(1867)に描かれた屋敷図、宅地、米蔵の附としての棟札3枚が、それぞれ国の重要指定文化財に指定されました。
また、江戸時代中期に京都から遠州流(えんしゅうりゅう)庭師を招いて構築した庭園が、昭和38年(1963)に国の名勝に指定されています。
建物は昭和39年(1964)の新潟地震や昭和42年(1967)の羽越大水害、近年の白アリ被害などで老朽化が目立ってきたため、6年の歳月をかけて平成26年(2014)、平成の大修理を完了しました。
渡邉邸の大屋根は、「石置木羽葺屋根」という日本海側特有の屋根で覆われています。木羽と呼ばれる杉板を約22万枚並べ、それを約15000個の川原石で押さえたもので、現存する石置木羽葺屋根の建造物の中では日本最大の規模を誇ります。木羽を羽重ねにし、1段ごとに向きを替えて雨漏りしにくく工夫されていますが、木羽を裏返したり、痛んだ木羽を新しい板と差し替えたりする手入れが欠かせません。
この木羽の材料の杉を幅9~21cm、長さ36cm、厚さ3mm程度に薄くナタを使い、木の繊維を見ながら全て手作業で剥がすようにして割る職人技ですが、これらの貴重な文化財を保存していくためには、日常的な管理が必要です。
そして、渡邉邸を継承していくためには、文化財の価値や魅力を発信することや、地域内外の方に関心を高めてもらう働きかけが必要です。
4.具体的な活動内容は?
①(文化財活用)の活動
国指定重要文化財である渡邉邸の日常的な管理と、文化財を活用したイベントの企画・運営を行うお仕事です。
(1) 渡邉邸の管理敷地内の庭木の手入れやボランティアを募って敷地内の草取りや花植えなどの整備に取り組んでいただきます。
(2) 渡邉邸を活用したイベントの企画・運営
国指定重要文化財としての特性を活かしたイベント(蔵内部でのコンサート、庭園でのお茶会、茶房の運営ほか)の企画・運営に取り組んでいただきます。
(3) その他
村の観光資源として重要な渡邉邸の施設見学者へのガイドの補助にも取り組んでいただきます。
②(伝統的技法の承継)の活動
国指定重要文化財渡邉邸の屋根(石置木羽葺屋根)の日常管理を行うとともに木羽割りという伝統的技法を承継していただきます。
現在、渡邉邸の屋根の管理を行っている職人さんから、木羽割りと屋根の日常管理の技法を教えてもらい、習得していただきます。
①②とも、地域おこし協力隊の活動時間は1日7時間が基本で、月120時間以上の業務実績が必要です。勤務地は渡邉邸(新潟県岩船郡関川村下関904)です。
各種研修や資格の取得講習など、業務を調整しながら、ご自身のスキルアップを行っていただくことも可能です。
5.隊員のサポート体制は?
現在、関川村には2名の地域おこし協力隊員(OG含む)がいます。
・村の食材を活用した特産品開発(OG、1名)
・動画制作を通した村の魅力の情報発信(1名)
先輩が身近にいることで活動や生活、任期後のこと等、いつでも相談することができます。役場の担当職員との面談や、他地域で活動する隊員と交流する時間も定期的に設けています。
6.報酬などは?
(1) 報酬
①(文化財活用) 造園業等の経験が概ね3年以上ある方
②(伝統的技法の承継)建築業等の経験が概ね3年以上ある方
月額報酬300,000円(賞与、その他の手当等はありません。)
・上記以外の方 月額報酬266,000円(賞与、その他の手当等はありませ
ん。)
(2) 活動に必要な費用(消耗品、備品等の購入費等)は村で負担します。
(3) 必要な場合のみ、住居は村が用意します(この場合、空き家を活用予定ですが、空き家の準備が整うまでの間、村有住宅等に仮住まいしていただく場合があります)。なお、食費や光熱水費は各自の負担となります。
(4) 活動に使用する車両の任意保険は各自の加入及び負担となります。
(5) 家電製品や日用品等の生活に必要なものは各自で用意してください。
(6) 国民健康保険、国民年金等には各自加入してください。
7.任期後の道は?
協力隊卒業後も、業務を引き続き行い渡邉邸の事務局職員として勤務したり、例えば、協力隊卒業後に、渡邉邸の奥座敷を使ったカフェ等の営業も可能です。地域おこし協力隊員が起業する際には、100万円の起業支援補助金を活用できます。
また、条件を満たせば県などの補助金なども合わせて活用できる場合があります。任期後の道が具体的に決まっていない方も、関川村の地域資源を活用して何ができるのかを考えながら、任期中の3年間に少しずつ準備することができます。
8.募集対象となる条件は?
(1) 条件不利区域外に住民票があり、任用後速やかに、関川村に住民票を異動することができる方
(2) 地方公務員法第 16 条に規定する欠格条項に該当しない方
(3) 心身ともに健康で地域の活性化に意欲がある方
(4) 普通自動車免許(AT限定可)を有している方(日常的に運転していることが望ましい)
(5) 活動に使用する車両を用意できる方(下記の借上料を支払います)
・自家用車を使用する場合 月額10,000円
・リース車両等を使用する場合 月額実費(上限10,000円)
活動時間は1日7時間を基本とし、月120時間以上の業務実績を要します。
9.こんな方にオススメです!
・歴史や文化財が好きな方
・手先が器用でDIYを趣味としている方
・既存のものをブラッシュアップさせることが好きな方
・自然の中でのんびりと子育てしたい方
・将来自分で文化財を活用したカフェなどをやってみたいと思っている方
10.応募方法
地域おこし協力隊の応募方法については関川村のホームページをご覧ください。
関川村地域おこし協力隊の新規隊員を募集しています|新潟県関川村役場 (vill.sekikawa.niigata.jp)