宮島集落支援員(移住定住サポーター)の活動 その1
令和3年4月から関川村の集落支援員(関川村移住定住サポーター)として活動している宮島さんをご紹介します。
宮島さんは自ら賃借した空き家を改修し、移住体験施設の完成に向けて取り組んでいます。これから、作業過程を分割して紹介していきたいと思います。
1.自己紹介
集落支援員(移住定住サポーター)の宮島克己です。県職員として村へ出向し、令和3年3月までは関川村の副村長を務めていました。副村長という立場で、村の最も大きな課題である人口減少対策に直面し、重点的に取り組むべきだと考えていました。そこで、退任とともに県を早期退職し、自ら村の集落支援員(移住定住サポーター)として、空き家を活用した移住・定住促進に努めることとしました。
【宮島集落支援員(移住定住サポーター)】
2.活動内容
村内の利活用可能な空き家の把握、空き家所有者への空き家・空き地バンクの登録や利活用の働きかけ、村内に移住したい方の相談対応などを行っています。
移住相談を受ける中で、上関集落にある10年来空き家となっている建物を、村のために使ってほしいという話がありました。自由に改修していいという管理者の方のご厚意もあり、集落支援員の活動の一環として、令和3年10月からその建物を賃借して、移住体験施設としてのゲストハウスの運営に向けて改修に取り組んでいます。
【宮島さんが賃借した家屋】
3. 取り組みの向かう先
移住体験施設として一番利用してもらいたいと考えているのは、村に移住したらどういう生活になるか体験してみたいと考えている家族やお仲間同士です。「村での暮らし体験」とはどういうことか考えてみました。現在、私も新潟市からの移住者ですが、「自然がいっぱい」「お米が美味しい」「温泉がある」「山がある」「川がある」など、雪国新潟のどの田舎でも同じPRポイントなので、あえて関川村を移住先に選ぶ理由にはならないと思います。
定年後に村にUターンで戻ってきたい、友人を訪ねて村に訪れているうちに住んでみたくなったなど考えた人が泊まれる移住体験施設として利用してもらい、きっかけづくりになればと考えています。
お風呂は、内風呂ではなく、あえて歩いて行ける共同浴場や日帰り温泉の「ゆ~む」を利用してもらい、囲炉裏で清流荒川の天然の鮎を焼いて、寒い時期には薪ストーブのぬくもりを感じて、起きて爽やかな朝に道の駅の芝生や荒川の河川敷を散歩して、また、共同浴場で朝風呂・・・など、この村での暮らしがイメージできるようなゲストハウスになればいいなあと考えています。
道の駅関川にある村の国指定重要文化財の渡邉邸の分家「東桂苑(とうけいえん)」を昨年、村がワーケーション施設として整備しました。明治時代の風情ある建築物内にあるワーケーション施設ですが、近隣に宿泊施設がなく、日帰りでは利用しづらいと思っています。温泉宿に宿泊して東桂苑で仕事するとなると温泉宿で仕事した方がゆったりできそうです。この移住体験施設は企業が東桂苑を利用してリモートワークする際の宿泊施設としての利用も考えています。
【東桂苑のワーキングスペース】
4.次回予告
次回は家屋のリフォームの様子についてご紹介します。お楽しみに。